~東北大学(理系)に現役合格するための具体的戦略~
※当ブログは「うちの息子(娘)結構賢いほうだと思うんだけど、東北大入るためにはどんな勉強したらいいんだろう。・・東北大入試ってどれくらいのレベルなんだろう・・・」
とお悩みの保護者の方、あるいは東北大(理系)に入りたいとガチで考えている酒田市近郊にお住まいの現役高校生の皆さんのために、バブル期の「受験戦争」を戦い抜いてきた現役の受験屋が書いています。参考になれば幸いです。
【第2章:センター試験と二次試験】
①『センター試験と二次試験のレベルについて』
まずはこちらをごらんください。
国 数ⅠA 数ⅡB 英(リス)
88 100 99 165 48
物理 化学 世界史
100 97 58
計712/900(英語は170換算)
これは筆者が個別指導していた時代、実際に東北大理学部に現役合格した、とある担当生徒のセンター試験結果です。
・・・極端か!とツッコミたくなる得点状況ですね。
国語が200点中88点ですからちょっとやばげですが、目標大学と学部的にはまあまあ理想に近い点の取り方といえます。
続いて二次試験の開示結果がこちら。
数学 物理 化学 英語
60% 46% 91% 48%
東北大は得点をそのまま伝えるんじゃなくて%表記なんですね。謎。
センターを半分に圧縮して、総合計は837/1250 ですから、そこまで
ギリギリ合格というほどでもなし。
ここで筆者的に最も注目して欲しいのは、「数学」と「物理」の得点状況です。
センターにおいて、数学はほぼ満点、物理に至ってはリアルに満点だったにもかかわらず、二次ではそこまで得点できていないんですね。
といってもこの生徒の場合、別にセンター重視の勉強をしていたわけではありません。
とにかく二次試験命といった感じの勉強内容でした。
②『二次試験科目を強く意識しよう』
つまり何が言いたいかといいますと、センターと東北大二次の試験問題レベルにはかなりの乖離があるということです。
もっと言いますと、普段の勉強はマジで二次試験科目に特化しないと「現役合格」は厳しいですよということです。二次に関係ない教科は、二次に関係ある科目のレベルが合格ラインに達してから考えましょうということです優先順位的に。
受験業界ではよく「高校1、2年のときは国数英が大事」っていいますけど、それはあくまでもセンターの配点が高いとか、二次に国語があるとかの場合 であって、大学受験全般に言えるわけではないと筆者は考えます。
試験科目とその配点、あるいは目指す大学学部によって、戦略は千差万別です。とりあえず学校の先生が言うとおり勉強しておけばいいとか、学校の課題やっとけばいいよね進学校なんだし的な考え方は非常に危険です。
東北大理系「現役」合格を目指すなら、普段の自学習を「数学、英語、物理、化学に限定」すべきです。時間は無限にあるわけではないですから。
古文の助動詞全部暗記とかやってる場合じゃないすよ。国語、社会はとりあえず定期テスト直前と普段の学校授業だけでなんとかしましょう。全科目バランスよく勉強なんて逆に非効率的です。
例えば週に一回、社会をちょこっと勉強したってどうせすぐ忘れます。国、社はセンター直前2ヶ月くらいの集中トレーニングでなんとかなります。とにかくセンター直前までは「偏った勉強」をすべきです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。次回第3章では「数学の勉強法」について書いていきます。
第1章「まずは敵を知る。」は こちら
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